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2026.02.09

kitta×keu Order Exhibition(芦屋市)

kitta×keu
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kitta×keu

2月21日(土)より、兵庫県芦屋市にてkittaメンズコレクションの受注会を開催いたします。
これまでkittaでは「性別に関わらずご着用いただける衣服」として、ジャンプスーツやベストなど一部のアイテムをメンズ向けに制作・販売してきましたが、やはりサイズの制約や、装いのバリエーションなど、さまざまな理由から男性にご着用いただけるアイテムは限られていました。

そんな中新たな試みとしてメンズラインを制作するきっかけとなったのが、芦屋にて衣服や小物を取り扱うギャラリー「keu」を運営されている宇都宮さんからのお声がけでした。

今回の受注会では、keuとのコラボレーションによって生まれた開襟シャツとハーフパンツのセットアップ(5色展開)、それらにあわせて染色をほどこしたshikifuを実際にご覧いただけます。会期中にはkeuのオンラインストアにて受注販売も行いますので、遠方にお住まいの方はそちらもぜひご活用ください。

色と装いを通じて、時間の揺らぎや自然のサイクルに目をこらす。
そんな時間を皆様にお楽しみいただけますと幸いです。

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【 kitta×keu Order Exhibition 】
会期 │ 2/21-3/1 11:00-18:00
ONLINE STORE │ 2/21 11:00- 3/1 22:00〆
https://keu-online.square.site

【Access】
兵庫県芦屋市奥池町29-5
※備え付け駐車スペースは2台まで駐車可能です。埋まってしまっている場合は他のスペースをご案内しますので、お声がけください。バスの方は各線の芦屋駅より“ 111番系統 ”の阪急バスにご乗車いただき、「東おたふく山登山口」で下車、徒歩3分です。

【Item】
半袖開襟シャツ
ショートパンツ
Shikifu(大判ストール)
素材:手織りタッサーシルク/麻世妙(大麻布)
色:5色展開
サイズ:SM/ML
納期:夏頃

※Shikifuはシルクと大麻布でサイズが異なります。

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「印象としての色合い」  Text by @keu.yuki

赤、青、緑、白や黒、色の名前は様々にある。けれど、色はその名前よりも先に立ち上がり、言葉になる前の印象として深く記憶に残るようだ。

kitta を初めて認識したのは、6~7年前のことだったか。ラックに吊られていたのは、およそ天然染色とは信じ難い、豊かで微細な色差に染め分けられたグラデーション。鮮やかでありながら、強く主張するわけでもなく、ただ静かに、けれど確かな存在感をもってそこにある色の数々。その佇まいが、記憶の奥に残り続けていた。
そして僕自身が男性であるが故、当時のkittaの衣服では身につけられるモノに限りがある悔しさも。

kittaは、自然と人間のあいだに立ち、その関係を衣服と表現を通して静かに媒介する。一枚の布には、植物が芽吹き、土に根を張り、葉を広げ、やがて刈り取られるまでの時間が、色となって折り重なっている。琉球藍をはじめ、沖縄の草木や樹皮、根、葉。同じ植物であっても、季節や土、天候、発酵の具合によって、色は決して同じ表情を見せない。そこに生まれるのは、色見本では定義できない幅、濃淡、にじみや奥行き。
それは“言葉”になる前の、“印象としての色合い”。

今展のために、kittaにとって初めての試みとなるメンズの服を作ってもらった。それは単にサイズや性別を拡張するということではなく、着る人の身体と時間に、より長く寄り添うための試みだったように思う。

僕自身、旅が多い。土地を移動し、気候や空気が変わるなかで、日常と非日常の境目は次第に曖昧になっていく。
旅先でも、日常でも、構えずに着続けられる服。環境が変わっても違和感なく馴染み、着ることで身体の一部になっていく服。メンズという枠組みは、色を含めたその不確かさの中に宿る豊かさを、未だ見ぬ多くの人々へ届けるためのひとつの形式でしかない。

モノは、作られた瞬間では完結しない。着ることで時間を重ね、色は褪せ、再び染め直され、やがて土へと還っていく。始まりから終わりまでをひとつの流れとして捉えること。そして、その循環のなかで、色も、布も、その意味も、何度も更新されてゆく。

今展におけるメンズの衣服もまた、完成形ではなく、着る人の時間を引き受けるための途中の姿でしかない。旅と日常を行き来する身体が、自然と共に生き続けるための、ひとつの静かな器。自然が持つ無限の幅と、人の手が介在することで生まれる揺らぎの記録、それがkittaの“印象としての色合い”に深く関わっているに違いない。

何よりも僕自身が待ち望んだ念願のメンズ、開催が楽しみで仕方ない。

©2020 kitta.